Thunderbirdで自己証明書のメールが受信できなくなった


2014年12月中旬あたりから Thunderbird にて、自己証明書でSSL通信を行っていたメールだけ受信できなくなっていました。

 

現象としては、

・他サーバーのメールは Thunderbird で、これまで通り送受信できる
・自己証明書のメールも 送信だけはできる
・別のメールソフト(Windows Live メール)では、自己証明書のメールの送受信ができる

となっており、何故か Thunderbird で自己証明書を使っているメールサーバーのメールだけが受信できないという現象がおきました。

 

設定当初(2014年6月頃)~2014年12月中旬までは問題なく動いており、かつ12月中旬辺りにサーバーの設定を変更した覚えもないため、Thunderbird 側の問題の可能性が高いということで、色々調べてみた結果。

 

【アカウント設定】>【セキュリティ】>【証明書を表示】

から、インストール済みの自己証明書を選択して
(私の場合は【認証局証明書】タブ)

【信頼性を設定】を

・この証明書を Web サイトの識別に使用する
・この証明書をメールユーザの識別に使用する

の2つにチェックを入れて【OK】とすれば、受信できるようになりました。

 

調査をする際に、一度 Thunderbird を再インストールしてしまったため、はっきりとした原因は分かりませんでしたが、Thunderbird の「更新を自動的にインストールする」にしていたのが原因だったのかな?
念のため自動インストールは OFF にしておきました。

設定は、【オプション】>【詳細】>【更新】と進み

【更新を確認するが、インストールするかどうかを選択する】

を選択し、更新の通知だけ行うようにしました。

 


【jQuery】Lightbox風の単純な画像の拡大表示機能を自作する


プラグインほどの多機能は要らず、単純に画像クリックで拡大画像を表示するという Lightbox 風の機能が欲しかったので作ってみました。

以前も作ったことはあったのですが、その際にブログに残すなどをしていなかったため、どこかに紛失してしまいました。
ということで、今回新たに作ったものを簡単な説明とともに残しておきます。


欲しい機能

・サムネイル画像クリックで、大きな画像を手前に表示

・画像表示時に、周囲を透過処理で暗くする

・画像は画面の中央に表示

・画像を閉じる際は、画面内のどこをクリックしても閉じる
(☓ボタンで閉じるなどは面倒)

・フェードイン、フェードアウトのような余分な処理は要らない

 

ちなみにフェードイン、フェードアウトなどの処理を入れたい場合は、表示を切り替えている部分を改造すれば実装可能です。

「画像は画面の中央に表示」の機能を実装するには、大きな画像の縦横のサイズを予め把握している必要があります。
縦横のサイズが不明の場合は、決め打ちで大体中央に表示させることになります。

 

画像が「サムネイル画像」と「大きな画像」の2枚あるパターンと、「大きな画像」1枚のみの2パターンについて書きます。

 

サムネイル画像と大きな画像の2枚あるパターン

■HTML

<a class="img_popup" width="大きな画像の横幅" height="大きな画像の高さ" href="大きな画像のURL"><img src="サムネイル画像のURL"></a>

aタグに独自の属性 width と height を追加していますが、これを JavaScript から参照して画像を中央に表示するために使用します。
大きな画像の縦横のサイズを取得できない場合は、aタグに記載している width と height を削除します。

 

■CSS

.overlay {
position: absolute;
display: none;
top: 0;
width: 100%;
z-index: 1;
background-color: rgba(0,0,0,0.6);
}
.overlay img {
display: inline-block;
position: absolute;
border: 5px solid #fff;
}

background-color で拡大画像表示時の背景色を指定しています。
rgba は RGBカラーに、透明度(alpha)を追加したもので、0.0~1.0の間で指定できます。
0 が透明、1 が不透明となります。

border: 5px solid #fff; で、画像の周囲を白い線で囲っています。
この辺はお好みで変えてください。

 

■JavaScript

$(function() {
  $('body').prepend('<div class="overlay"></div>');

  $('a.img_popup').click(function() {
    var left = ($(window).width() / 2) + $(window).scrollLeft() - ($(this).attr('width') / 2);
    var top = ($(window).height() / 2) + $(window).scrollTop() - ($(this).attr('height') / 2);

    $('div.overlay').css('height', $(document).height());
    $('div.overlay').empty().append('<img src="' + $(this).attr('href') + '" />').css({display: 'block'});
    $('div.overlay img').css({left: left, top: top, opacity: '1'});
    return false;
  });

  $('div.overlay').click(function() {
    $('div.overlay').hide();
  });
});

各項目の簡単な説明

$('body').prepend('<div class="overlay"></div>');

大きな画像を表示する際の背景となる divタグを body に追加しています。

 

$('a.img_popup').click(function() {

クラス名が img_popup の aタグがクリックされたら 5~11行目の処理を行います。

 

var left = ($(window).width() / 2) + $(window).scrollLeft() - ($(this).attr('width') / 2);
var top = ($(window).height() / 2) + $(window).scrollTop() - ($(this).attr('height') / 2);

(ブラウザのウィンドウサイズ ÷ 2) + body のスクロール位置 ー (aタグに指定した大きな画像の縦横 ÷ 2)
これにより、ページがスクロールしていても、常にブラウザの中央に画像が表示されます。

※大きな画像の縦横の値が分からない場合は、マイナスする値に適当な数値を入れます。
ただし、この場合は画像のサイズによって表示位置を変えることはできないので、画面のバランスが悪くなります。

 

$('div.overlay').css('height', $(document).height());

divタグの高さをドキュメントの高さと同じにしています。

 

$('div.overlay').empty().append('<img src="' + $(this).attr('href') + '" />').css({display: 'block'});

divタグの中身(html)を一度空にしてから、imgタグを追加しています。
また、その際に src に aタグの href の内容を指定しています。

 

$('div.overlay img').css({left: left, top: top, opacity: '1'});

imgタグの表示位置を指定し、非表示から表示に切り替えています。

 

return false;

aタグの href のリンクが起動しないように false を返しています。

 

$('div.overlay').click(function() {
  $('div.overlay').hide();
});

divタグがクリックされたら divタグを非表示にしています。

これで、簡単な Lightbox 風の画像拡大表示機能が実装できます。

 

大きな画像1枚のみで実装するパターン

■HTML

<a class="img_popup" width="大きな画像の横幅" height="大きな画像の高さ"><img style="width: 100px" src="大きな画像のURL"></a>

imgタグに width を指定して縮小表示し、サムネイル画像にします。

 

■CSS
css は同じものを使用します。

 

■JavaScript
JavaScript も基本は同じですが、9行目だけ書き換えます。

$('.overlay').empty().append('<img src="' + $($(this).children('img')).attr('src') + '" />').css({display: 'block'});

src に指定する値を imgタグの src に変えています。

以上です。

 

単純な画像拡大機能であれば、わざわざプラグインを入れなくても簡単に実装できますね。
そう言いつつ、当ブログの画像拡大機能は、プラグインを使っていたりしますが・・・。

ちなみに、この前アップした「【PHP】画像データ文字列から画像の横幅と高さを取得する」という記事は、今回の中央表示をしたいための処理だったりします。

 


【PHP】配列の添字と文字列のオフセット指定


文字列のオフセット指定について、ちゃんと理解しないまま使用していたら、ちょっとハマッた箇所があったので整理しました。

配列の添字

$array = array('Yamada', 'Tarou',);

echo $array[0];		// 「Yamada」が出力される

文字列のオフセット指定

$string = 'Yamada';

echo $string[0];	// 「Y」が出力される

 

まあ、この辺の違いは今更書くまでもないことだろうけど・・・。

処理の高速化について調べていたところ、下記のような記述を見つけました。

 

33. if (strlen($foo) < 5) を調べたいなら if (!isset($foo{5})) と書くと速い。

参考サイト PHPコード最適化高速化TIPSまとめ

 

この $foo{5} という記述を見慣れていなかった私は「おぉ、便利だなぁ」と、PHPマニュアルをちゃんと読んだりすることなく、整数を扱う変数にも使ってしまっていました。

if (isset($number['a']{0}))
{
 // 処理
}

ところが、期待したような結果を得られず、ちゃんと調べてみたところ、この {0} という記述は文字列のオフセット指定 [0] と同じ処理を行っており、変数が文字列型でない場合は当然ながら期待した動作を行いません。

 

注意:
その他の型の変数 (配列や、適切なインターフェイスを実装したオブジェクトを除く) に対して [] や {} でアクセスすると、何もメッセージを出さずに単に NULL を返します。

参考サイト PHP: 文字列 – Manual

 

また、波括弧 {}を使用したオフセット指定方法は、PHP 6で廃止予定とのことなので、角括弧 []に統一しておいた方が良いです。

ということで、整数値の変数が入っているかチェックを行いたい場合は

if (isset($number['a']))
{
 // 処理
}

通常通り、単にこれだけの記述になりますね。
何を今更な内容ですが、マニュアルをちゃんと読まなかったため、勘違いをしてしまいました。

数値か調べたい場合は is_numeric がありますが、今回の用途では「数値が入る」か「何も入らない」かの2パターンしかないため isset を使用しています。

 

17. $row[‘id’] は $row[id] より7倍速い。
参考サイト PHPコード最適化高速化TIPSまとめ

ついでといってはなんですが、配列の添字指定時に’(シングルクォーテーション)で括った場合の処理速度を確認してみました。

処理は単純に、配列の要素を変数に代入するだけという物を10万回実行。

$test = array(
	'a' => 'Yamada',
	'b' => 'Tarou',
);

$max = 100000;

for ($i=0; $i<$max; $i++)
{
	$x = $test['a'];
}

for ($i=0; $i<$max; $i++)
{
	$y = $test[a];
}

結果は下記のとおりとなりました。

$x = $test[‘a’]; 0.0095689296722412 秒
$y = $test[a]; 0.83886814117432 秒

また、添字が数字だった場合がどうなるかも試してみました。

$x = $test[‘0’]; 0.0065720081329346 秒
$y = $test[0]; 0.0066301822662354 秒

こちらは何回か試してみましたが、[‘0’]が早い時もあれば、[0]が早い時もあったので、処理速度に大きな差はないようです。
コーディングスピードを上げるという観点から考えると、添字が数字の場合は[0]で良さそうです。
といっても、数字の添字を直接指定して使う機会ってほとんどない気がします。

 

文字列のオフセット指定時の’(シングルクォーテーション)
また、文字列のオフセット指定についても’(シングルクォーテーション)のあり・なしで処理速度が変わるのか試してみました。

$test = 'Yamada Tarou';

実行回数を10回に増やして比較してみました。
早かった方が赤色です。

回数 $x = $test[‘0’]; $y = $test[0];
1 0.010056972503662 秒 0.012347936630249 秒
2 0.010039806365967 秒 0.009335994720459 秒
3 0.010890007019043 秒 0.0094809532165527 秒
4 0.0096769332885742 秒 0.012487173080444 秒
5 0.012174844741821 秒 0.0098400115966797 秒
6 0.0097651481628418 秒 0.0092430114746094 秒
7 0.0090720653533936 秒 0.0089559555053711 秒
8 0.012573003768921 秒 0.010463953018188 秒
9 0.0095231533050537 秒 0.0098400115966797 秒
10 0.012336015701294 秒 0.010035037994385 秒

大きな差は見られず誤差範囲のようです。
こちらもタイピング量を減らし、コーディングスピードを上げるという観点からシングルクォーテーション無しの [0] で良さそうでした。

結論としては、$a{0}のような波括弧を使用した記述は撲滅して欲しいです(笑)
ネットはどうしても古い記事がそのままメンテナンスされず残ってしまうので、非推奨な書き方がいつまでも出回るのが難しいところですね。

私も、古い記述の記事を掲載し続けないように気をつけねば。。。