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書籍:パブリック・スピーキング

文書の過去の版を表示しています。


パブリック・スピーキング 最強の教科書

第1章 「パブリック・スピーキング」の真価とは

パブリック・スピーキングとは、自分の考え、存在を社会に広めることである。

スピーカーとしてまずやるべきことは、「社会とのつながり」を作ること。 どんなに面白いテーマであっても、「つながり」がなければ聴衆には何も残せない。 「つながり」を作るとは、言い換えればコミュニケーションを取るということ。

スピーキングの本質は内面にある

  1. 人の目を見る
  2. 相手の目を見て微笑む
  3. 自然体

相手のことをリサーチしなければ言葉は響かない

人間にフォーカスを当て、毎回そこに来る人たちを徹底的にリサーチする。 どれほどテクニックを学んでも、お客様が求めているものと、こちらが言いたいことがずれていた段階で、どんな理論やテクニックも意味がなくなる。

最終のゴール設定は「聴衆を行動させる」こと

パブリック・スピーカーは、来てくれた人を成長させ、「人生を変える」人。

第2章 なぜ「伝える技術」が人生のパフォーマンスを最大化するのか

ビジネスとは「お客様の問題解決」である

自分目線ではなく、常に相手の目線で考える。

コンテンツは自分で作ってはいけない

まず、徹底的に市場をリサーチし、ライバルのやっていることを真似る。優れたビジネスとは、そこから「磨く」。 中古売買サイトの後発である「メルカリ」が成功できたのは、個人がより気軽に利用できるように磨いたから。 ライバルが多数いるというのは、そこにニーズがあるからとも言える。徹底的に真似てから「磨く」というのは、極めて成功率の高いビジネスモデル。

売れるコンテンツが当てはまる7つのモデル

1.悩みが深い

肥満、薄毛、失恋、アンチエイジングなど
悩みや問題が深いほど、人は多くのお金を払ってでも解決したくなる。

2.達成願望が強い

お金、快楽、美容、モテなど

3.金額を上げられる

富裕層向けビジネス

4.シンプルにする

既存の商品よりもサービスや機能をシンプルにすれば、それだけで売れるコンテンツになる。

5.ネットではできない

ネットだけでは問題が解決できないサービスは、より大きな価値を持つ。

6.払った価値以上を提供できる

払った金額以上のリターンが得られると思えば、お金を払いたくなる。

7.成果がでやすい、わかりやすい

お客様の悩みや問題に対して、即効果が感じられるサービスが提供できるのであれば、それだけで注目度は高まる。

ひと目でわかる独自のウリを持つ

お客様がそれを欲しい状態になっていなければ、どんなに優れたウリでも意味がない。 「お客様の望む状態、理想の状態」を打ち出したウリを作る。

第5章 最強の伝え方は「セットアップ」が9割

セットアップ・テンプレート

1.コンテクスト 環境づくり

セミナー当日だけで、ゼロから教育することは困難。 セミナー前に学習用のコンテンツを作っておくなど、事前に前提となる教育をしておくのが良い。 例えば、メールでニュースレターを送る、自己紹介動画を見ておいてもらう、事前のアンケートを取るなど。 動画であれば、セミナーに参加する人へのメッセージとして短い挨拶動画を。 アンケートは、来る人がどんな客層で、何を求めているのか、事前にリサーチをするのに有効。 年齢、現在何をしているのか、将来の夢は何か、など基本的な項目で構わない。

2.ロジスティック 会場のセットアップ

会場のすべての配置・設定に意味がある。

  • 講師を引き立たせるための色使いは、シンプルな黒、もしくは白がよい
  • セミナーの価値を高める効果を狙って、床にパンチングされた黒の敷物を使うことがある
  • 一段高い位置で場のコントロールをし、聴衆の力を引き出すため、講師の椅子は脚がながいスツールタイプのものを使っている
  • お客様の椅子の配置は、扇形が基本。エネルギーが分散するので、真ん中を空けない
  • 花は必須ではないが、あると写真写りがよくなり、権威性が増す
  • 時間を忘れ没頭してもらうため、時計は外す
  • セミナーの世界観を作るため、セミナーのイメージを写真やイラストで表現したロールパネルを置く
  • 証明はオレンジ系など、やや色のついたライトを使う。目が疲れにくく、意識を変革させるという意味もある
  • BGMはアンカリングのためのもの。テーマミュージックがあれば、この曲が流れただけでセミナーを思い出してもらえる

図や言葉を書いて説明する必要がある場合は、フリップチャートがオススメ。 形に残せるため、会場の壁に貼っておくことができる。 スクリーンを置く位置は真ん中が基本だが、聴衆から見て左側に配置することで右脳を働かせることができる。 会場での交流を図るためには、入り口でネームプレートを用意する。 アットホームな雰囲気にするには、ニックネームを書いてもらうのがよい。この際、色ペンを用意しておくのも一役買う。

3.紹介される/自分で紹介する

紹介してもらうことで、講師としてのブランド価値が上がる。

4.スキャン

いきなり話し始めるのではなく、まずは周囲を見渡す。 これにより、お客様とのラポール(心が通い合う、相互信頼の関係)を築く。

5.エンロールクエスチョン

参加型の質問で、コミュニケーションを図る。

6.感謝

お客様が会場に来てくれたことに感謝する。

7.名前、トピック

自分の名前を名乗り、講座名を言う。 ここまでのセットアップがあることで、聴衆に名前を覚えてもらい、興味を持ってもらえる。

8.ゴール

明日の朝にはどんな未来が待っているのか、というイメージを伝える。 会場に来ているお客様はあなたの話に興味を持っていない、という前提でスピーキングを始める。 どんな良い未来が待っているかを話し、「それ、知りたくないですか?」と聴衆に聞いてみる。
たとえば「カリスマ・スピーキングができる話し方を知りたくないですか?」などと聞き、「ぜひ知りたい」と返したら、「では、これからそれをお話します」と語りだす。
お客様にちゃんと承認を取って、それではじめてあなたは話す権利を得る。 このコール&レスポンスをやることで、聞く態度が自然と整う。

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書籍/パブリック・スピーキング.1551974735.txt.gz · 最終更新: 2019/03/08 01:05 by yusuke_komori