映画『レジェンド・オブ・メキシコ』☆☆☆★★


観終わってから映画の情報を調べてたら分かったのですが、『マリアッチ』シリーズの三作目なんですね。
前作は『エル・マリアッチ』と『デスペラード』で、シリーズを通して主人公はエル・マリアッチとなってます。

登場人物が次々と増える割にはストーリーが分かりにくいため、いまいち映画にのめり込むことができませんでした。
途中、主人公の奥さんが生きていたころの回想シーンがありますが、唐突に始まるため過去編だと気づくまで時間がかかったりと、もう少し演出を工夫できれば・・・と勿体無かったです。登場人物は濃いキャラが多く、見せ場も用意されており良いシーンもあっただけに残念でした。
前作の『デスペラード』を観ているともう少し楽しめたのかもしれないなと感じました。

内容は結構突っ込みどころが多かったです。
主人公が伝説のガンマンという割には、観ていて別段凄いという感じはなく、単に主人公補正で助かっているだけという印象でした。
冒頭の回想シーンにおける酒場での将軍との撃ち合いでも、将軍は早撃ちの勝負を仕掛けようとしているのに対し、主人公はおもむろにギターを取り出し弾き始めたかと思ったら、そこから不意打ちで攻撃を始めます。
1対1の勝負を持ち掛けている相手に対して、主人公がとるような行動ではなくこの時点で感情移入することはできなくなりました。将軍の配下が影から狙っていたからというような理由付けをしてくれれば納得できたのですが・・・。

教会や、街中での銃撃戦においても真面目な映画であればもう確実に被弾してるよね、というようなシーンが沢山あります。
特に酷いと感じたのが、広場でダニー・トレホ演じる「ククイ」に対して、威嚇射撃を行ったあと「お前は最後だ」というような台詞を残し背を向けたのに対し、その言葉に従うククイ。
いや、そこは悪役らしく背後から撃てば終わるやんと突っ込まずにはいられませんでした(笑

終盤のクーデターでは、主人公の仲間が軍隊と銃撃戦を繰り広げますが、こちらでも主人公サイドがほぼ棒立ちで攻撃している時にも何故か被弾せず、敵陣は簡単にやられていきます(笑
これが早撃ちで相手を瞬殺しているから攻撃する間を与えていないというのなら分かるのですが、何故か火炎放射器で悠長に攻撃しているところへ、銃撃ではなく突撃していって返り討ちにあってます。

また、クーデター当初は軍隊vs軍隊ですが、やたらと強い市民が活躍し、いつの間にか市民vs軍隊に変わってくのですが、その際の軍隊のやられっぷりも酷かったです。
全体を通して戦闘シーンにもうちょっと説得力を持たせることが出来れば、もっと変わっていたでしょう。

映画の雰囲気自体は気に入っただけに残念でした。


映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』 ☆☆☆☆★


マーベル・コミックスのアメコミ『X-MEN』を映画化したシリーズ5作目になります。
前作は公開順に、
『X-MEN』
『X-MEN2』
『X-MEN: ファイナル ディシジョン』
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』
になります。

3作目までが連続した作品になっており、4作目の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』は、ウルヴァリンを主役にしたスピンオフ作品で、ウルヴァリンの生い立ちに焦点が当てられています。

『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』は、初期3作の前日譚になり、プロフェッサーXとマグニートーの若き日が描かれています。
初期3作でもプロフェッサーXとマグニートーはただの敵対関係ではないことが伺えましたが、それがこの作品で説明されています。
ジャンル的にはアクション映画になりますが、ストーリーもとても良く二人の関係性が丁寧に描かれており、もっとこの世界を観続けたいと思わせる魅力があります。

ミュータントによるチームの発足から、対立組織が出来上がるまでが描かれており、プロフェッサーXやマグニートー以外にも組織の主要メンバーが登場しており、どのような経緯でそれぞれの組織に入ったのかが分かります。
途中、一瞬だけですがウルヴァリンも登場します。
ファンサービスなのか、たった一言だけで終わり「えっ、それだけ?」という感じで笑ってしまいました。

続編として、現在『ウルヴァリン: SAMURAI』と『X-Men: Days of Future Past』が予定されており、こちらも楽しみです。


映画『シャイン』 ☆☆☆☆★


BSで放映されていた物を録画して再見しました。

10年以上前だと思うのですが、TVで観てずっと心に残っていた作品です。
改めて観て素晴らしい映画だと再確認しました。

実在するピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いた映画で、主演のジェフリー・ラッシュは第69回アカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
作中のピアノ演奏はほとんどを本人が演奏しており、また手のみのシーンも本人が演じているということだけあって伝わってくる迫力が違います。
主要な役者の演技も素晴らしく、映画のストーリーとしては平凡なのですが、映画全体から気迫が伝わってきます。

ストーリーは平凡とは言え、良い演技も合わさって何度も目頭が熱くなりました。
1996年と20年近く前の映画ですが、ピアノという題材のため時代はあまり関係がないので是非とも万人にお薦めしたい名作です。

観終わった後は、妙にクラシック音楽が聞きたくなったり、ピアノを弾いてみたくなります。